2024年06月21日

逆流性食道炎

15年ほど前の出来事だが、胃に鈍痛が続くので内視鏡検査と超音波検査をしてもらったら逆流性食道炎という聞き慣れない病名で3カ月ほどカプセル薬と食事療法で治療することになった。少々鈍感な自分でも半世紀ほど勤めた会社を退職しその後をどう過ごすか考えている仲で胃に負担をかけていたようだ。

逆流性食道炎とはとウキペディアで調べてみると食いしん坊の私にも納得の行く説明が書かれていた。胃酸や十二指腸液が、食道に逆流することで、食道の粘膜を刺激し粘膜にびらん・炎症を引きおこす疾患名。ストレスによって発症する例が大部分を占めるため、薬物療法に加えて根治を目的とした精神科的治療を平行して行う場合もある。治療は長期化する場合が多い。日常生活においては消化の良いものを取り、過食をさけ、食後横になるなどの逆流を増強する行為を避け、就寝時には頭を高くする。一般的な薬物療法では、胃酸を抑える目的で、最も効果が強いプロトンポンプ阻害薬の投与が選択され、場合によってはH2ブロッカーを使用、あるいは併用するとある。

病院で処方して頂いた薬はまさにそれに沿った薬だった。退職してのんびり屋の私が現役時代には無かったストレスによる発症とは? ストレスについての認識もこれまでとは一変した出来事だった。

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2024年06月20日

持続的な幸福

若い頃は多くの人と同様に、幸福という言葉にあこがれてそれにつながるだろうと思われる多くの夢を描いていた。しかしながら、想い描いた自分の人生は現実には殆どが実現しないものばかりだった。そんな時、我が心の師の次の言葉は大きな慰めになった。

「この世で得られる持続的な幸福は、たゆみない有益な仕事と、それに絶えず神がともにいい給うことが結合した状態である。もしこの後者を何かまだ「神秘的」すぎると感ずる読者があれば、しばらくそれを“偉大で真実な思いにつらぬかれた生活”という表現で置きかえる試みをして差し支えない。そのような思いを、自分自身のそとにある源泉から汲み取らずに、常に持ち続けることは、おそらく困難とならざるをえないであろう。経験によれば、神に対する信仰、神が身近にあり給うという実感、ならびに有益な仕事のみが、そういう幸福を与えるのである。少なくとも私は、このほかに何ら確実な方法を知らない。」

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2024年06月19日

歴史対面

現役中に人類の偉大な歴史と対面した。エジプト出張で見たいと思っていたピラミッドは確かに偉大だったが、これまでに何度も何度も映像で見ていたせいか、それほどの感激はなかった。こんなものだろうという意識で眺めていた。感激もそれほど感じられなかったというのが正直なところだった。

砂漠で初めてラクダに乗って30分程度の道程をピラミッドに向かって揺られたのだが、乗り心地の悪さとラクダ特有の臭いがいつまでも鼻に着いた。おまけにラクダの馬子が十歳程度の子供達で何となく哀れみを感じる中で、それを取りまとめる大人のずうずうしさにへきへきする気分にさせられた。皆が全てチップチップと手を出す人々だった。

テレビ番組で見たピラミッドは幻想に富んだ偉容を誇る様子が伝えられていたけれども、自分が見たのは石を積み重ねて作った三角錐の大きな建物という印象だけだった。それを取り囲む市民は昔の栄光のおこぼれで生活を支えているようにしか思えなかった。人々は何となく今を生きているという人が、大半という印象をぬぐい切れなかった。

エジプト博物館で見た遺物は全てがファラオ時代の名残であり、王族のミイラであった。それ自体には驚きもあったが、現代を生きる人々はそれを生活の糧として利用しているのが何となくさびしく思えてきた。サービス業では新しい息吹も感じられたけれども、基本的にはおこぼれで生活しているという印象が残ったのでしばらくは時代変化が起きないだろうと思えた。エジプトの歴史はそれを続けられるだけの偉大なものでもあるのだろうか。

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2024年06月18日

豊かさマインド

現役時代にステイ―ブン・R・コビーの“7つの習慣”という本がベストセラ―となって話題になり先輩にも勧められたものだが、コンサルタントの書いた分厚い本だけになかなか読む気が起きずにいたところ、7つの習慣名言集なるのを見つけてページを捲っている内に“豊かさマインド”という聞きなれない言葉を見つけたが、その意味するところは下記とのことであった。

「豊かさマインドは、深い価値観や内的な安定性(心の安らぎ、強さ)、自尊心から生まれるものである。すべての人を十分に、あるいはそれ以上に満足させることが可能である、というパラダイム(考え方)である。豊かさマインドを持つ人は、威信、名誉、利益、権限などを、容易に人と分かち合うことができる。豊かさマインドを持てば、ほかの人と接しながら、相乗効果の無限の可能性を探り合い新しい創造的な代替案や第三案を生み出せる。」

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2024年06月17日

婦長の言葉

就職した会社の仕事柄、若い頃に国立病院担当窓口の仕事を経験させられた。主な仕事は病院に納入済みの医療機器全般のサポートが主な仕事であった。ある日、緊急電話連絡を受けて有名国立病院に車を走らせた。患者さんが心臓発作を起こしたので除細動器(現在のAED)を使おうとしたが動かないという。どんなに急いでも車で30分以上はかかる距離で着いた時には既に患者さんは手遅れだった。

パニックに陥った若いナースが待ち構えていて、“お宅の器械が動かなかったせいで大切な患者さんが亡くなってしまった、どうしてくれるの”と言われた。当地に配属されて間もない二十歳代後半で経験不足の上に若いナースの剣幕に押されて顔面蒼白になり凍り付いてしまった。原因は長年の乱暴な使用で電源がコードの内部で断線していたのが原因だったが、説明するだけの勇気も余裕も失せて目の前が真っ暗になって立ちすくんでいた。

その時、年輩の婦長が通りかかり“亡くなった患者さんは既に体が弱り切って器械が動作しても助からなかったと思うのであまり気にしないでね”と小声で言葉をかけてくれた。今思い返すに、この時の婦長のやさしい言葉があったればこそ自分は救われたのだった。それ以来、今日まで無事に生き延びられたのも婦長の言葉のお蔭であり、半世紀以上も前の自分の姿だった。
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