2016年01月08日

足温器

足温器と言えば故郷の牛小屋の二階に住んでいた頃を思い出す。畳二畳の部屋にソケット一つの裸電球がある個室だった。当時はそれが自分にとって最高の部屋であり多くのことを残してくれている思い出の部屋である。

足温器はそんな部屋での唯一の暖房であった。練炭一個を詰めたものを机の下に置き、椅子に座っている間中足を温めていたのを思い出す。それはなんともいえないほどの贅沢感であった。その足温器も一度火鉢になったこともあるが、あまりの暑さで畳が焼けてしまったこともあった。それよりも今考えるに当時の無知が命を落としかねない状況であったことが怖い。一酸化炭素中毒という最も危険な状況にあったことなのだが、隙間風の多い部屋だったお蔭で命拾いしたようだ。

その後、独身時代に知り合いの女性に贈ってもらった足温器は有難かった。自分の6畳のアパートでは最高の贈り物となり長年愛用させていただいたものである。いろいろな場所で足温器は自分の生活を支えてくれた。今は最新の技術を備えたパネルヒータが自分の部屋に足温器として置いてある。それは自分の生活がいかに足温器に支えられていたかを物語っているようである。ありがとう足温器。
posted by Tommy at 04:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 追憶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする