2017年02月06日

涙腺緩む

歳を取ると涙腺が緩むとは良く言ったもので高齢になった自分のことではないかと思う。一寸した心温まる話や、親切、友情、助け合い等、何故か知らないがそれらを見聞きして自然に涙が出てくることが多くなった。若い頃の何が何でもと考える気持ちも薄れて、世の中の現実から見出せる温かい気持ちの伝わるものに涙することが多くなっている。

感動という言葉も別にあるけれど、これは年齢に関係なく使われる言葉である。特に若いときに何かに夢中になり、それがなんらかの成果を得た時には特別に大きなものとなっている。涙腺が緩むというのは、少々それとは違うようである。どちらかといえば、前述したように歳を取ってからが多く経験することのようだ。

人の一生は、いろいろなことに例えられるけれど例えようもないのがあるようだ。それが、年代ごとの感情の流れではないだろうか。人間以外には、それが生まれないだけに例えようがないのだろう。たとえば、動物が歳をとると泣き虫になるかといえば誰もそれを感じた人も見た人もいまい。歳をとった動物を見て涙を流すのも人間だけである。

涙腺が緩むとは実に上手い表現である。微妙に震える感情の動きを表現するのに、これほど的確に表現する言葉はない。我々は言葉も動作も考えも自由ではあるが、それらを使ってより多くの人の気持ちを捉えることが出来るし、失うことも出来る。そんな多くの表現方法の中にある一寸したこの言葉だけど、時には全身を震わせる。人間とは何とすばらしいものを考え出すものだろう。
posted by Tommy at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 思考ノート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする