2015年08月23日

ユズリハ

毎朝ウォーキングしている公園にゆずりの木が何本か植えられている。それを見る度に思い出すことがある。

高校生当時のアルバイトと言えば道路工事の土嚢運びやセメント運びだった。気の荒い大人に交じって平身低頭しながら手弁当持ちで一日働いて四百円と当時の高校生としては他に類を見ない高給であった。その分人使いも荒く休みなくこき使われ怒鳴られていたが、いつも優しい言葉をかけて慰めてくれる人がいたお蔭で何とか続けられた。

暮れの押しせまったころ正月の飾り付け用のユズリハをお礼に自宅まで届けに行ったところ大変喜んでくれた。しかし、その家には家財道具が何もなくご夫婦は赤貧の様子でお茶も湧かせないほどの生活をしておられた。それからしばらくしてお二人の姿が見えなくなったが、誰もその行方を知らなかった。未だに心に残るご夫婦にユズリハがしあわせを運んだだろうか。
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posted by Tommy at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 想い出の人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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