2016年06月27日

むーさんの話

むーさんはお淑やかで大人びた人だった。
むーさんはマドンナとしてモテモテの人だった。
むーさんはボインで目の置き場に困った。
むーさんは同級生だった。
むーさんは届かない遠くの存在だった。

むーさんには懇意にしている先生がいた。
むーさんは頭も良くて町の一等地に住んでいた。
むーさんには自分と同じ村に友達がいた。
むーさんはその友達のところに遊びに来ていた。
むーさんと二年生のとき同じクラスだった。

むーさんが休日に飼育当番の自分に話しかけた。
むーさんと二人で初めて話をした。
むーさんの姿を電柱の影からみるようになった。
むーさんの一挙手一投足が気になりだした。
むーさんは誰よりも大人びて見えた。

むーさんの家の横の道が通学路だった。
むーさんには時折顔を合わせた。
むーさんの前で雨の日にバイクでスリップした。
むーさんが自分の学生帽を拾ってくれた。
むーさんがその後結婚したと聞いた。
posted by Tommy at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 追憶 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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