2017年10月16日

当を得る方

現役の頃人並みに人間関係に惑わされることもしばしばあった。どうしても相手の性格が好きになれない人や、いつも何かしら皮肉を言ってくる人、非協力的な態度で接する人等自分で気持ちを整理できなくて困っているときなど何回もお世話になった言葉だ。

<<世の中にはいくらかわずらわしく思われる人々がたくさんいるけれども、しかしほんのしばらく経てば、われわれはもうその人にお目にかからなくなるのであり、それから先になれば、おそらく二度と相見ることはないであろう。だから、われわれは、せめてこの短い間だけでも、彼らに親切に接しようではないか。しかし、もしわれわれがさらに永遠にかれらといっしょに生きつづけなければないなら、なおさらそうするほうが当を得ているであろう。ヒルティの言葉より>>
posted by Tommy at 04:00| Comment(0) | ヒルティの言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月13日

ささやかな喜び

我が故郷は最貧県の貧しい農家だったので、上京したころ東京に住む人々は非常に裕福で気品に満ちた生活をしておられるように思えた。当時よく言われていた田舎者の自分たちとは大きな違いを感じていたものだった。あれから数十年、既に東京が最も長い生活の場となってしまった。しかし、貧しさは依然として変わらないが、その中にもささやかな喜びを見つけられるようになった。それを気づかせてくれた言葉である。

<<非常に富裕な、ひどく高貴な身分の人たちは、いろいろとあるささやかな人生の喜びというものを欠いている。ところでこれこそわれわれの生活を楽しくするものであり、あの小さい愛らしいアルプスの高山植物のように、いくらか硬い、石の多い土地にだけ生えるものなのだ。ところが今日まことに多くの人々が、単に経済上のみならず、とりわけ精神的にもとうてい堪えられないほどの贅沢におちいることによって、彼らの生活を台なしにしている。ヒルティの言葉より>>
posted by Tommy at 04:00| Comment(0) | ヒルティの言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月07日

人間の精神

最近若い頃に出会った人々のことを思い出し今はどうなっているだろうと考える。そしてなるほどとうなずくことが多いのが次の言葉である。知人や他人を含めこれまで多くの人々について若い頃と現在を振り返ると当てはまることが多い。

<<正しい内的進歩の生ずる仕方には、つねに三段階がある。第一段階は熱狂で、まるで枯葉でも燃やすように、猛烈にパチパチいって高い火柱を立てる炎炎たる焔である。

第二段階は、そのはげしい燃焼がいくらか消えて、冷却した状態で、往々、それがつい先頃まで焔と燃えていた同一人であるとはどうにも信ぜられないことがある。

第三段階は、たえず燃えている炭火の灼熱が、静かではあるが、しかし変わりなく、そして確実な暖気をひろげるのに似ている。そこではもはやどのような動揺も変転もなく、その心地よいはたらきは誰の目にも明らかである。

人間の精神が何か偉大な事柄でこの最後の段階に到達すると、内面的には平和と呼ばれ、外にむかっては偉力とよばれる、あの活動的な平静を人間精神は獲得するのである。ヒルティの言葉より>>
posted by Tommy at 04:00| Comment(0) | ヒルティの言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月02日

未熟な怒り

世の中が多岐にわたり高度に発展し複雑になりすぎたのだろうか、自分の理解をはるかに超えたことや問題に直面することが多くなってきた。問題の本質もはっきり理解出来ていないのに、怒りがこみあげてきて周りの人々に不平不満を述べたくなる時がある。しかし、次の言葉を思い出すたびに自分の未熟さをあらためて知らされる。

<<何かにつけ怒りをいだくあいだは、その人はまだ自分を統御していないのだ。すべての悪にたいしては、平静な抵抗が、最もよく勝利をおさめる。ヒルティの言葉より>>
posted by Tommy at 04:00| Comment(2) | ヒルティの言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月24日

心の持ち方

青年期に自己嫌悪に陥ったことがあり、自分を慰めてくれる色々な言葉を探しているうちにぶつかったのがこの言葉だった。何か自分の性格が影響しているのではないかと悩んでいる中で一条の光のように照らしてくれた。人間は苦い失敗も心の持ち方で気持ちが大きく変わるものだと教えられた気がした。

<<ついぞ大きな苦痛を知らず、自分の自我の大敗北を体験したことがなく、失意の底に沈んだことのない者は、ものの役に立たない。そうした人には何かせせこましさがあり、その人柄に高慢で独善的な、不親切なものがつきまとうのである。そのため彼らは、ふつう彼らの大いに誇りとする公正心にもかかわらず、神にも人間にも嫌われるのだ。ヒルティの言葉より>>
posted by Tommy at 04:00| Comment(0) | ヒルティの言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする