2017年10月07日

人間の精神

最近若い頃に出会った人々のことを思い出し今はどうなっているだろうと考える。そしてなるほどとうなずくことが多いのが次の言葉である。知人や他人を含めこれまで多くの人々について若い頃と現在を振り返ると当てはまることが多い。

<<正しい内的進歩の生ずる仕方には、つねに三段階がある。第一段階は熱狂で、まるで枯葉でも燃やすように、猛烈にパチパチいって高い火柱を立てる炎炎たる焔である。

第二段階は、そのはげしい燃焼がいくらか消えて、冷却した状態で、往々、それがつい先頃まで焔と燃えていた同一人であるとはどうにも信ぜられないことがある。

第三段階は、たえず燃えている炭火の灼熱が、静かではあるが、しかし変わりなく、そして確実な暖気をひろげるのに似ている。そこではもはやどのような動揺も変転もなく、その心地よいはたらきは誰の目にも明らかである。

人間の精神が何か偉大な事柄でこの最後の段階に到達すると、内面的には平和と呼ばれ、外にむかっては偉力とよばれる、あの活動的な平静を人間精神は獲得するのである。ヒルティの言葉より>>
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2017年10月02日

未熟な怒り

世の中が多岐にわたり高度に発展し複雑になりすぎたのだろうか、自分の理解をはるかに超えたことや問題に直面することが多くなってきた。問題の本質もはっきり理解出来ていないのに、怒りがこみあげてきて周りの人々に不平不満を述べたくなる時がある。しかし、次の言葉を思い出すたびに自分の未熟さをあらためて知らされる。

<<何かにつけ怒りをいだくあいだは、その人はまだ自分を統御していないのだ。すべての悪にたいしては、平静な抵抗が、最もよく勝利をおさめる。ヒルティの言葉より>>
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2017年09月24日

心の持ち方

青年期に自己嫌悪に陥ったことがあり、自分を慰めてくれる色々な言葉を探しているうちにぶつかったのがこの言葉だった。何か自分の性格が影響しているのではないかと悩んでいる中で一条の光のように照らしてくれた。人間は苦い失敗も心の持ち方で気持ちが大きく変わるものだと教えられた気がした。

<<ついぞ大きな苦痛を知らず、自分の自我の大敗北を体験したことがなく、失意の底に沈んだことのない者は、ものの役に立たない。そうした人には何かせせこましさがあり、その人柄に高慢で独善的な、不親切なものがつきまとうのである。そのため彼らは、ふつう彼らの大いに誇りとする公正心にもかかわらず、神にも人間にも嫌われるのだ。ヒルティの言葉より>>
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2017年09月20日

判断基準

社会人となり日々の仕事や生活環境の中で新しく知り合いとなる人も多くなったころ、どう判断して対応してよいか迷うことが多かった。そんな中でこの言葉は一つの判断基準として当時の自分の心の中で参考にさせていただいた。

<<過度に謙遜な人を真に受けてはならない。とりわけ、自分で自分を皮肉るような態度を信用してはいけない。その背後には、たいてい、虚栄心と名誉心の強烈な一服がひそんでいるのだ。ほんとうに謙遜な人は、決して自分のことを口にしないものなのだ。自分については、良いことも悪いことも言わないものなのだ。そして、自分の人物が問題にされることをすこしも望まないのだ。これに反して、虚栄的な人は、しばしば自分で自分を非とするという一見いかにも謙遜なやりかたで、ひとの注意を自分の上に集めようとするばかりか、お世辞さえも手に入れようと努めるのである。ヒルティの言葉より>>
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2017年08月30日

青春の一時期

若いころ特別に感受性が高かったわけでもないと思うのに、他人から一寸した批判や陰口を言われては落ち込むほどの精神的な弱さを持っていたようである。次の言葉には何度も目を通したようで赤線がひかれて残っている。

<<人生を歩んだ人で、弱くなった時間を持たなかったためしはない。真に気高く、志操の高い、人類にとって貴重な人間とは、そのような時を全然ないしはごくわずかしか持たなかった人々ではなくて・・・それは通常、意気地のない気性のせいだ・・・そのような時に屈せず、それを見事に克服した人々のことである。彼らはそのような戦いと勝利を重ねるたびにいよいよ気高く、いよいよ練達となり、その国民全体も、また一般に地上での善の仕事も益をこうむったのである。ヒルティの言葉より>>
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